海外へ900人超派遣、新任務「駆け付け警護」も 陸自宇都宮・中即連創隊10周年記念式典

海外へ900人超派遣、新任務「駆け付け警護」も 陸自宇都宮・中即連創隊10周年記念式典

 国連平和維持活動(PKO)などで活動する陸上自衛隊中央即応連隊(中即連)が2008年3月、宇都宮駐屯地(宇都宮市茂原1丁目)に創隊され、今年で10年がたった。主な任務の海外派遣はアフリカ・ジブチや南スーダンなどへ計14回に及び、派遣隊員は延べ900人を超えた。海外で実績を積んだほか、東日本大震災では災害対応にも当たった。一方で安全保障関連法が成立し、今後は「駆け付け警護」を行う可能性もある。10年間で任務は拡大し、取り巻く環境は変化している。

 中即連は国際平和協力活動やテロなどの緊急事態への対処を目的に発足。海外派遣を本来任務とし主力到着までの先遣隊を務める。

 隊員は約800人。平均年齢は34歳で本県出身者は35人(1日現在)。現在、海外派遣はされていない。

 初の海外派遣は09年5月のジブチ。ソマリア沖の海賊対策で海上自衛隊の活動拠点の警備を実施した。これまで11回の派遣があり約600人が任務に就いた。

 10年のハイチ大地震では医療支援のほか、復興支援でPKOに参加し、先遣隊として宿営地造成などを実施。12年には南スーダンの独立に伴ってPKOに参加、インフラ整備などを担った。東日本大震災では東京電力福島第1原発の20キロ圏内で行方不明者捜索などを展開した。

 一方、隊創設後の10年間で安全保障法制は大きく変化した。16年には、集団的自衛権行使を容認する安全保障関連法が施行。新任務として離れた場所にいる国連関係者らが武装集団に襲われた際、武器を持って助けに行く駆け付け警護を行う可能性がある。