復旧工事を終え「どんと祭」の準備が始まった那珂川河川敷公園の会場

 【大田原】正月飾りやだるまなどを集めてたき上げ、無病息災を祈願する恒例の「第43回どんと祭」が12日、黒羽向町の那珂川河川公園で行われる。昨年10月の台風19号で同公園が被害を受け、開催が危ぶまれていたが、市が急ピッチで復旧工事を進め、間に合わせた。主催する黒羽商工会青年部は「地域の期待に応えたい」と張り切っている。

 同公園は台風の影響で増水した那珂川の濁流にのまれ、石に覆われるなどして使用できなくなった。

 敷地は市が県から借り受けて管理している。公園全体の復旧工事は県大田原土木事務所が順次進めているが、「どんと祭は地域に根付いた伝統行事。何とか開催できるようにしてほしい」との地元要望を受け、市が市長専決処分で予算措置し、会場部分を先行して復旧させた。

 当日は台風の被害からちょうど3カ月。神事の後、弓の名手・那須与一(なすのよいち)にちなみ、高さ約7メートルのやぐらに向け火矢を放つ火入れ式を行う。黒羽中弓道部女子の有志「くろばね弓道ガールズ」の5人が射手となり、「扇の的」へ矢を放つ。

 今回は新たに地元の「黒羽太鼓」も加わる。燃え上がる炎と和太鼓の共演も見どころだ。同商工会青年部の金子嘉之(かねこよしゆき)部長(40)は「開催できることに感謝している。新たな趣向もあり、すごく良い祭りになると思う」と話した。

 午後4時開始。(問)同商工会0287・54・0568。