田崎草雲の愛刀か 足利、5月の刀剣展で初公開

田崎草雲の愛刀か 足利、5月の刀剣展で初公開

 【足利】和泉(いずみ)聡(さとし)市長は20日の定例記者会見で、幕末から明治にかけて活躍した市ゆかりの日本画家田崎草雲(たざきそううん)が所有していた可能性が高い刀が見つかったと発表した。草雲の死後に行方不明となっていたが、市内の男性が所有していたものが発見された。5月19日から緑町2丁目の草雲美術館で開かれる刀剣展「草雲と刀工たち」で初公開される。

 草雲は1815年、江戸の足利藩邸で生まれ、53年に足利藩の絵師になった。一方、幕末の動乱期には「誠心隊」という民兵組織を結成して治安維持に努め、足利を戦火から守ったとされる。

 発見された刀は、中世から近世にかけて活躍した刀鍛冶一門「冬広」が作刀した。長さ72・3センチで江戸中期以降に作られ、「雲州住藤原冬広(うんしゅうじゅうふじわらのふゆひろ)」と銘打たれている。

 草雲が冬広を好んだという逸話はあったが、刀は残っていなかった。市教委文化課によると、誠心隊ゆかりの人物の子孫にあたる家から発見されたことや、山水画が描かれたつばなど草雲の好むデザインが施されていることから、草雲が所有している可能性が高いと判断した。

 6月3日までで、5月21日は休館。午前9時~午後4時、入館料210円。(問)同課0284・20・2229。