茨城の海で不明の男性、DNAで遺骨確認 鹿沼の両親が引き取る

 生きて会うことはかなわなかったが、やっと抱きしめることができた−。茨城県日立市の海で2016年8月、溺れた男性を助けようとして行方不明になった鹿沼市入粟野、小島尚也(こじまなおや)さん(19)の骨の一部が見つかり、尚也さんの両親が18日、茨城県日立市内の寺を訪れ遺骨を引き取った。「亡くなったことは覚悟していたが、息子の一部でも見つかって良かった」。父一博(かずひろ)さん(49)と母あつ子(こ)さん(44)は約1年8カ月ぶりの再会に肩を震わせた。

 両親によると、遺骨は17年1月、尚也さんが行方不明になった同市の河原子海岸近くの駐車場で見つかった。茨城県警のDNA型鑑定で今月13日、尚也さんの足の一部の骨だったことが判明したという。

 同県警から両親へ連絡があったのは17日。一博さんは「本当に見つかるのかと不安だった。(連絡を受けた時は)仕事中だったけど、涙が止まらなかった」と振り返る。これまで何度も海岸や周辺を訪れ、息子を捜していた。

 遺体が見つからないため死亡届が認められず、戸籍上は生存のままだった。「葬式や1周忌法要も全て『仮』の状態。ちゃんと供養できないことがもどかしい」と両親は17年9月、法的に死亡したとみなされる失踪宣告を宇都宮家裁に申し立てた。その手続きが進んでいる中で、今回の知らせは届いた。

 18日は、両親と尚也さんの姉、弟が同市内の寺で遺骨と対面した。「みんな待っていたよ」。