那須水害20年、節目に「カヌーマラソン」 那須塩原が基点、那珂川150キロの旅

 【那須塩原】「清流那珂川カヌーマラソンagain」と題し、黒磯カヌークラブ(高根沢武一(たかねざわたけいち)代表幹事)らで組織する実行委員会が5月12日から、市内の那珂川上流から茨城県ひたちなか市の河口までの約150キロをカヌーで下る旅に挑戦する。高根沢代表幹事らが所属していた旧黒磯市商工会青年部が1998年5月に行い、その後の同8月、那珂川を中心に沿川などが大きな被害を受けた那須水害が発生。今年が20年の節目となることから、「again」と称し清流の今を見つめるという。

 20年前は下流域に清流をアピールする目的でカヌーマラソンを実施。旧黒磯市商工会青年部会員を中心に35人が延べ3日間かけて河口までたどり着いた。その3カ月後に那須水害が発生。今回、実行委員長を務める高根沢代表幹事は「思えば、水害前の那珂川の全てを最後に目にしたのは私たちだった」と振り返る。

 那珂川下りを契機に黒磯カヌークラブが発足し、カヌーの指導や大会開催などの活動を続けている。水害から20年目の節目を迎え、高根沢代表幹事は「水害を忘れず、改めて今日の那珂川の姿を五感に刻みたい」と話す。