リーグ戦の好調ぶりをキープし、初戴冠を狙うブレックス=昨年12月1日、全日本選手権2次ラウンドのB2信州戦から

 バスケットボールの第95回天皇杯・第86回皇后杯全日本選手権(日本バスケットボール協会主催、共同通信社共催)は9~12日、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市)で男女8強によるファイナルラウンドが行われる。男子は全8チームがB1勢で占められ激戦必至。初の戴冠を狙う前回準優勝の宇都宮ブレックスは9日午後7時からの準々決勝で富山と激突する。

 ブレックスは第16節終了時点で23勝5敗、東地区首位に立つ。遠藤祐亮(えんどうゆうすけ)ら一部主力を欠くものの、控え組の成長や元米NBA選手、ジャワッド・ウィリアムズの加入で総合力を高め、昨年はクラブ新記録のリーグ戦15連勝を飾った。

 西地区首位の琉球との年明け初戦こそ82-84で連勝を止められたが、終盤に怒涛(どとう)の猛追を見せるなど、負けてなお強しの内容。第2戦はしっかりと修正して83-69で快勝しており、良い流れでファイナルラウンドに臨めそうだ。前回大会は千葉との決勝で延長の末に涙をのんだだけに、安斎竜三(あんざいりゅうぞう)監督は「今年こそ取りにいく」と初のタイトル奪取に意欲を燃やす。

 準々決勝で激突する富山は中地区3位。ブレックスとは今季リーグ戦で2戦し、1勝1敗と五分の難敵だ。ファイナルラウンド直前のリーグ戦は司令塔の宇都直輝(うとなおき)をけがで欠きながら、レオ・ライオンズ、ジョシュ・ペッパーズの両ビッグマンの活躍で勝率リーグ1位を誇る中地区の川崎の連勝を16で止めた。この2人をインサイドで抑えられるかどうかが勝敗を左右しそうだ。

 初戦を勝ち上がると、中1日の11日午後6時から行われる準決勝で、A東京-川崎の勝者とぶつかる。いずれが相手でも、ブレックスが優勝を狙う上で最大の難関となりそうだ。

 かつてアイシン(現B1三河)やトヨタ自動車(現B1A東京)で日本一を経験している竹内公輔(たけうちこうすけ)は「去年の決勝で3連覇を許した千葉は不在だが、あの時の悔しさを晴らすには優勝しかない。自分たちは『やれる』という強い気持ちで戦う」と誓う。

 一方、Wリーグ勢が8強を占める女子は水島沙紀(みずしまさき)(宇都宮市出身)のトヨタ自動車が7大会ぶりの頂点を懸け、10日午後4時45分からの準々決勝でトヨタ紡織と対戦する。