県内のタクシー業者が、普通車の初乗り運賃を現行の「2キロ740円」から「1・1キロ500円」に改定する申請を、国土交通省関東運輸局にしている。実質的には値上げとなるが、高齢者や観光客などを対象に短距離利用の「ちょい乗り」需要を喚起する狙いがある。申請が認められれば、早ければ2019年度内に改定される見通し。消費税増税に伴う上乗せ以外の運賃改定は07年以来になるという。

 県タクシー協会によると、国が定める地区(県別など)内で運賃改定の申請業者が3カ月以内に車両ベースで7割を超えると、同運輸局が審査に入る。本県は19年1月末に宇都宮市内の業者が申請。4月末までに申請は85社を数え、車両ベースでみると、70・3%に上ったという。

 初乗りのほか、加算運賃の改定も申請中。初乗り以降は現行276メートルごとに90円だが、267メートルごとに100円の加算を見込む。運賃改定の背景には、増収分を運転手の賃金に反映して労働条件を改善する目的もある。