通帳の使用ができないことを伝える足銀のATMの張り紙=6日午後、宇都宮市

新システムに移行し営業を再開した足銀本店のATM=6日朝、宇都宮市

通帳の使用ができないことを伝える足銀のATMの張り紙=6日午後、宇都宮市 新システムに移行し営業を再開した足銀本店のATM=6日朝、宇都宮市

 足利銀行(松下正直(まつしたまさなお)頭取)は6日、銀行業務の基幹システムを、共にめぶきフィナンシャルグループ(FG)の傘下にある常陽銀行(笹島律夫(ささじまりつお)頭取)と同じ新システムに移行し、年始の営業を始めた。入出金や振り込みなどで大きなトラブルはなかったという。一方、現金自動預払機(ATM)では通帳への記載ができないトラブルが数十件発生。足銀は同日、全てのATMで通帳の使用を中止した。7日には通帳が使えるよう復旧する見通し。

 足銀によると、基幹システムは預金や為替業務などに関する勘定系と、顧客情報などの情報系の二つのシステムで構成される。足銀は年末年始に預金や融資、顧客情報などのデータを常陽銀と同じ「Chance地銀共同化システム」に移し替えた。ATMなどのサービスを昨年12月31日夕から停止していたが、1月6日午前7時から新システムで営業を開始した。

 年明け最初の営業日だった同日は多くの行員が早朝から対応に当たった。システム移行に伴う入出金や振り込みなどでは大きなトラブルはなかったという。

 一方、ATMでは不具合があった。同日午前、ICチップのない磁気のキャッシュカードと通帳を併用した際に、記帳されないトラブルが発生。ATM内で通帳のページが変わったり新しい通帳を発行したりする際に起き、システム移行の影響とみられる。入出金などの取引は成立していたほか、キャッシュカードは通常通り使用できた。

 足銀は午前10時から計約700台のATMで通帳使用を中止し、客には窓口での手続きを促した。復旧作業を進め、7日から通帳使用を再開させる予定だ。