勇壮な舞が披露された半俵の寒念仏

 【那須】寒の入りの6日、半俵地区に伝わる県指定無形民俗文化財の念仏踊り「半俵の寒念仏」が半俵公民館で披露された。

 鎌倉時代、源頼朝(みなもとのよりとも)の追討を逃れ奥州へ下る義経(よしつね)、弁慶(べんけい)らの一行が、この地の岩穴で一夜を明かした縁から、その霊を弔うために踊ったことが始まりとされる。

 現在は半俵地区23戸でつくる保存会(人見英夫(ひとみひでお)会長)が五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全などを祈願して寒の入りと土用の入りに実施している。

 地域住民らが見守る中、義経や弁慶の人形を載せた冠をかぶった太鼓打ち、鐘の踊り手など6人の男衆が、掛け声や笛、念仏に合わせて迫力ある舞を披露した。

 義経の冠を着け、30分近く舞った秋元英輝(あきもとひでき)さん(48)は「ご先祖から受け継いだ伝統行事で、地域の絆を確認する機会になっている。これで一年が始まります」と滴る汗を拭っていた。