生活情報、ベトナム語で提供 在留者の増加に対応 宇都宮市

生活情報、ベトナム語で提供 在留者の増加に対応 宇都宮市

 【宇都宮】市が本年度から、市内で急増する在留ベトナム人に情報誌やホームページ(HP)などを使いベトナム語で生活情報を提供する試みを始めた。市内の在留ベトナム人の数は1180人(3月現在)で、4年で3・5倍に増加。習慣の違いで日本人とトラブルになるケースもあるといい、市内のベトナム人グループからは「確実にマナー向上につながる」と、歓迎の声が上がっている。

 ベトナム人の市在留者数は、昨年2月以降、中国人に次いで2番目となった。外国人のごみの出し方などについて、日本人から苦情が寄せられるケースが増えたこともあり、市は人口が急増しているベトナム語での情報提供強化を決めた。

 新たにベトナム語版作成を始めた情報誌は、「広報うつのみや」の内容を中心に、市国際交流プラザが毎月発行している「おーい!」。健康診断や交通情報のほか、季節の話題などが4ページにまとめられている。ベトナム語版は約540部で、市庁舎や図書館などで無料で入手できる。

 市在住でベトナムから22年前来日し日本国籍を取得した、「ベトナムボランティアグループ栃木」代表斉藤里花(さいとうりか)さん(41)は、「日本語が分からず途方に暮れてしまう仲間も多い。母国語での情報提供は本当にうれしい」と喜ぶ。県国際課では「ベトナム人は県全体でも増加している。極めて先進的な試み」と評価している。