与一が屋島の合戦で船上の扇を射落とす場面

 【大田原】約20年ぶりの再演となるオペラ「那須與一(なすのよいち)」がこのほど、那須野が原ハーモニーホールで披露され、約730人の来場者を魅了した。

 同オペラは1992~98年に県内外で計6回上演。今回は同ホール開館25周年特別企画の一つとして復活した。

 弓の名手として源氏方で活躍した那須与一が、戦の世の無常を感じ、最後は出家してしまうという物語。与一が黒羽地区の八溝山で怨霊を退治し、宇都宮や日光、那須の神々に加護を祈るなど、本県にゆかりの深い内容となっている。

 テノール歌手の高田正人(たかだまさと)さん(宇都宮市出身)が与一役、ソプラノ歌手の大貫裕子(おおぬきひろこ)さん(鹿沼市出身)が鶴富姫(つるとみひめ)役を務め、さらに5人のオペラ歌手が源平の武将や姫君を熱演。合唱団の歌声やオーケストラの演奏が臨場感を醸し出し、観客は固唾(かたず)をのんで物語の行方を見守った。