2020年に首長選の予定がある自治体

 知事選と宇都宮など6市町長選が行われる2020年。知事選は現職が県政初の5選に挑むかが焦点。宇都宮市長選も現職の5選出馬が注目されている。国政では衆院解散・総選挙の観測もくすぶり続ける。「自民王国」の本県で、野党が躍進を遂げられるか。昨年の統一地方選、参院選に続き、今年も県政界の動きは激しくなりそうだ。

■宇都宮市長選

 現職の佐藤栄一(さとうえいいち)氏(58)は態度を明らかにしていないが、5選出馬が有力視されている。

 任期満了まであと1年となった昨年11月末の定例記者会見でも「残り1年を精いっぱい務める。そんなに先のことを考える余地はない」と述べただけだ。

 力を注ぐ次世代型路面電車(LRT)整備では、JR宇都宮駅東口から芳賀・高根沢工業団地までの優先整備区間で工事が進み2022年の開業を予定する。

 支持基盤である自民党市議らは「LRTばかりでなくスマートシティ実現への取り組み、大谷振興などでも実績を上げてきた」と評価。佐藤氏への多選批判を警戒しつつも、5選出馬を支持する構えだ。

 市議会第2会派である市民連合は、支持を受ける連合栃木や関係政党の枠組みに合わせ対応する。共産党は野党共闘による候補者擁立を模索している。

■矢板市長選

 再選を目指す現職の斎藤淳一郎(さいとうじゅんいちろう)氏(47)と、前市議会議長で市議の和田安司(わだやすじ)氏(58)が、それぞれ無所属での立候補を表明している。現在のところほかに出馬の動きはなく、一騎打ちとなる公算が大きい。

 三つどもえの前回市長選を制した斎藤氏。今回は、その市長選を含めて3度の選挙で激戦を繰り広げた青木克明(あおきかつあき)県議(67)の応援を受ける。

 一方の和田氏は自民推薦を目指すことを表明。昨春の県議選では自民を離党した青木氏に議席を奪われ、自民にとっては現職がいない唯一の選挙区だ。県連も全面的に和田氏を支援する姿勢を見せている。

 斎藤氏は「これまでの取り組みを加速させていく」と強調。対する和田氏は「現市政には明確なビジョンが見受けられない」と批判。斎藤市政の継続か転換かが争点となりそうだ。

■鹿沼市長選

 「市民党」を標榜(ひょうぼう)する現職の佐藤信(さとうしん)氏(73)は昨年12月の定例市議会で4選出馬について「災害復旧が最優先。現在熟慮中で、市民の皆さまの声をお聴きしながら、できるだけ早期に結論を出したい」と明言を避けた。後援会幹部らが強く続投を要望。災害復旧のほか、新庁舎建設などもあり、表明するタイミングを見極めている状態だ。

 自民党は対抗馬擁立を掲げているが、現在のところ候補者探しの段階。自民鹿沼支部長の小林幹夫(こばやしみきお)県議(65)、元県議の神谷幸伸(かみやゆきのぶ)氏(65)の2人の考え、動きが鍵とみられる。構図が固まるのは先で、短期決戦となる可能性もある。