正造らの言葉を書に 書家田中さん作品展 足利

 【足利】栃木市大平町富田の書家、田中佑雲(たなかゆううん)さん(60)が足尾銅山鉱毒事件の被害者救済に尽力した田中正造(たなかしょうぞう)らの言葉を書道で表現した作品展「わたらせの風~いのちの思想家からのメッセージ」が26日まで、大橋町1丁目の市民活動センターで開かれている。

 作品にしたのは正造と、東京都内で私塾を開き正造の思想に影響を与えた新井奥邃(あらいおうすい)、キリスト教会の広報紙で正造を支援した柏木義円(かしわぎぎえん)の3人の言葉。

 同センター長の鈴木光尚(すずきみつなお)さん(70)が書展の開催を依頼し、田中さんが3人の残した25の言葉を作品にした。正造が弱者に対し偽りなく愛を持つことを望んだ「衆愚は人に愚にして天に愚ならず」をはじめ、個の尊重を唱えた奥邃の「遠立(とおくにたてり)」、非戦の意を込めた義円の「愚俗(ぐぞく)の信(しん)」など、命について考えさせる内容の書が展示されている。