国際観光都市日光の新リーダーを決める選挙。新市誕生から3期12年にわたり市長を務めた斎藤文夫(さいとうふみお)氏(74)の後任に有権者は「継承と改革」を訴えた大嶋一生(おおしまかずお)氏(53)を選んだ。

 前回市長選は次点に終わり、捲土(けんど)重来を期すと臨んだ今回。自民党県連が阿部哲夫(あべてつお)氏(68)を推薦する中、大嶋氏のいとこで同党の阿部博美(あべひろみ)県議(57)が応援し勝利を得た。結果は同党県連今市支部に影響を与えるとみられる。

 日光市は10年間で1万1千人が減少するなど急速にに人口減少と少子高齢化が進む。市の財政状況の悪化も懸念されている。

 大嶋氏はこの状況を「『待ったなし』。今やらなくては手遅れになる」と指摘。「強い日光創り」を掲げ、強い職員集団をつくるといった市政改革や、入湯税の増額など税収増の具体策などを訴えてきた。

 改革には痛みも伴う。スピード感が必要な半面、周囲への丁寧な説明も求められる。「改革なくして継承なし」と語ってきた大嶋氏。選挙戦で示した政策をどう実現させ、人口減少社会の中で市政経営を安定させていくのか。会社社長も務めた民間出身市長の手腕が問われる。