「次の世代の奨学生のためにも支援を呼び掛け続ける」と話す吉田さん(右)と河西さん=27日午前、下野新聞社

「次の世代の奨学生のためにも支援を呼び掛け続ける」と話す吉田さん(右)と河西さん=27日午前、下野新聞社

「次の世代の奨学生のためにも支援を呼び掛け続ける」と話す吉田さん(右)と河西さん=27日午前、下野新聞社 「次の世代の奨学生のためにも支援を呼び掛け続ける」と話す吉田さん(右)と河西さん=27日午前、下野新聞社

 継続寄付者の伸び悩みが課題となっているあしなが育英会のあしなが奨学金で、寄付者を増やすための取り組みの一つが「あしなが学生募金」。全国の奨学生が春と秋、街頭で一斉に寄付を呼び掛けるこの取り組みは、2020年春に100回目の節目を迎える。「後輩たちのために」「これまで活動してきた先輩方のおかげで今の制度がある」。本県で寄付を訴える奨学生も、活動の着実な継続に思いを強くしている。

 あしなが学生募金は1970年にスタートした。4月と10月に4日間ずつ、全国の約200カ所で、あしなが奨学生の大学生がボランティアと共に街頭募金に取り組んでいる。

 高崎経済大2年吉田翔吾(よしだしょうご)さん(20)=北海道出身=は群馬県高崎市在住だが、メンバー数の関係で本県ブロック代表を務める。高校3年の春、父親を心不全で亡くした。進学資金の原資を残していた父に報いるために進学を決意。高校教諭の勧めで、あしなが奨学金に応募した。

 学生募金を「支援者の皆さんと直接、触れ合える貴重な場」と捉える。高校生の奨学生と交流する機会もあり「同じ経験をした人が多いと実感し、やりがいを得ている」と語る。

 壬生町、獨協医大1年河西歩(かさいあゆみ)さん(20)=埼玉県出身=は中学2年の冬、急性心筋梗塞で父親を失った。幼い頃からの夢だった医師を志す。学生募金では4日間連続で寄付する人などさまざまな人と出会えるため「学ぶことが多い」という。

 奨学金には「感謝しかない」と声をそろえる2人。「奨学金を受けられるのは、長年の活動の積み重ねのおかげ。次の世代のためにも、多くの人に協力を呼び掛けていきたい」と話した。

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 あしなが育英会は郵便振替やクレジットカードなどで随時、寄付を受け付けている。(問)同会03・3221・0888(2020年1月5日まで年末年始休業)。