顧客とのつながり大切に

 

 人口減少や顧客ニーズの多様化など、住宅業界を取り巻く環境は厳しさを増している。「昔と同じようにやっていては難しい。どれだけお客様に向き合っているかが問われていると思います」

 その一環として「オーナー様を大切に」との方針の下、アフターケアを強化しており、取り組みが実を結びつつある。「当社で建てていただいたオーナー様からの外壁、屋根などのリフォーム依頼が増えてきました」と話す。オーナーの紹介による物件の成約も増えているという。

 昨夏、会社のロゴを創業以来のひらがなの「む」から、現代的なデザインに変更した。「新しい時代の『むぎくら』をイメージさせるデザインになったと思います。お客様からも好評を頂いています」

 本社のある宇都宮市を地盤に事業を展開してきたが、今年は県全域での営業力強化を図るため栃木市に営業所を、大田原市と小山市の分譲地内にモデルハウスを新設する。「特に県北は地場ハウスメーカーの進出が比較的少ないので、県北のお客様の選択肢の一つとしてアピールしたい」と強調する。

 新たな取り組みとして、宇都宮市野沢の分譲地内のモデルハウスで「お客様宿泊体験」をスタートさせる。1台のエアコンで家全体の空調を管理する「YUCACO(ユカコ)システム」を取り入れた高性能住宅で、宿泊や調理を体験できる。「実際に生活して頂くことで、その良さを体感してもらいたい」と期待する。

 住宅事業参入から50年近くが経過し、リフォームやリノベーションの需要増加が見込まれることから、オーナー向けの「リフォーム・リノベ見学会」も計画している。「快適な暮らしを提供するお手伝いができればと考えています」

 社員の平均年齢は30代と、比較的若い組織だという。「専門性やチームワークを強化し、会社全体でさまざまなことにチャレンジする一年にしたいですね」と前を見据える。