スポーツで一体感を醸成

 

 JR小山駅東口前の本キャンパスが一昨年4月に完成し、本格的な発展期のスタートとなった昨年、思わぬ試練が大学を襲った。10月に大行寺キャンパスが台風による浸水被害に見舞われた。その困難に直面して発揮されたのが、同大の学生たちの力だった。会員制交流サイト(SNS)で学生自らが呼び掛け、延べ600人が集結し、復旧のためのボランティア作業に取り組んだ。

 「大学としてこんなうれしいことはなかったし、心強い思いでした。普通では考えられないような重労働をすすんでやってくれた。学生たちの大学に寄せる思いの大きさが非常によく分かりました。普段は分からない、大学と学生との距離が見えたのもよかった」。建学の精神である「PLUS ULTRA(プルス ウルトラ=さらに向こうへ)」をスローガンとする大学の持っている姿勢、家族的な雰囲気が学生たちに浸透した結果と捉える。

 今年は五輪イヤーであり、スポーツへの関心が高まっている中、同大の運動部の活躍は目覚ましい。「大学におけるスポーツとは、『大学の存在感をアピールする』ことと『学生教職員、卒業生の一体感を醸成する』こと。スポーツは教育そのものであり、スポーツが核となって大学としてのプレゼンスが高まります」

 教育の柱となるリベラル・アーツの根本となる大局観と行動力を運動部の学生は身に付けている。現在の同大の教育の方向性をさらに強めていくことで、社会から信頼され求められる人材をさらに生み出していく。教員採用試験の合格者数が2019年度は253人と過去最多となった。それまで最多だった前年度の205人を大幅に更新。この2年間は、前年比で34人増、48人増とめざましい伸びとなっている。将来的には本キャンパスの持つ潜在的な優位性を生かし、リカレント教育を推進することが、大学の飛躍につながるとする。発展期を迎え、さらなる前進を続ける。