地域に愛される一番店を

 

 昨年10月の増税という大きな試練を乗り越え、見事に売り上げ増を達成した。栃木県内に26店舗を持つ。その経営方針は本部主導ではなく、地域に密着した店独自の「個店主義」。各店舗は商品のレイアウト、品ぞろえなど、「それぞれの店舗の最適解を追求し、店長を中心に現場のスタッフが型にはまらない店舗運営」を実践する。

 昨年は5月末、大田原市に大田原本町店をオープンした。また、建物の老朽化や周辺環境の変化を受け宇都宮鶴田店を閉店。3月には日光市の今市店をリニューアルオープンした。店舗数を増やして売り上げを拡大することよりも、既存店ごとに顧客の満足度を高める小さな改善を積み重ね、利益増につなげるのが、たいらやのスタイルである。

 スローガンに「顧客満足、従業員満足の実現」を掲げる。実績を上げれば社員、パートナーの区別なく昇格し、チーフとして活躍するパートナーもいる。適材適所を図るために、毎年社員全員にアンケートを行ったり、社長自ら店舗へ出向き、現場の声を聴き入れ、やりがいのある環境を構築する。また、昨年は初めて1月4日を全店休みにし、流通業としては異例の夏休み休暇連続5日間の取得を促進。年次有給休暇取得率も向上した。「今年は冬期も5日間のリフレッシュ休暇を行う予定。そのためには現場の頑張りはもちろん、新しい什(じゅう)器を導入するなど作業効率を上げるためのバックアップもします」。働く環境を整え、従業員のやりがいを高めると、定着率が上がり、優秀な人材も集まる。

 「地域のニーズを掘り起こす。高齢の方向けに床を膝に優しいカーペットにしたり、棚を20センチほど低くしたり、お客様の求める定番商品を切らさないなど今年も地道な工夫を重ねていきます」

 地域に愛される一番店は、現場と本部が文字通り「ワンチーム」となって躍進し続ける。