もっと近くにCRT- FM

 

 昨年末に、全スタッフの総意でFM放送を前面に打ち出した新キャッチフレーズが生まれた。それが「もっと近くに…CRT-FM」だ。全社員のFM放送で県民に応えたいという期待と希望が込められている。

 民間AMラジオ局はワイドFM(補完放送)としてFM放送を併用している局が多く、栃木放送もその一つ。この設備負担を減らすために日本民間放送連盟(民放連)が要望していたAM放送の今後の方向性が昨年、総務省から容認された。旧来のラジオでは受信できなかったワイドFMの周波数に対応したラジオ、カーラジオの普及など、環境も整備されつつある。「FMはAMに比べ明瞭で聴きやすいことから、栃木放送が近づいたように聴こえるはず。それに伴い、リスナーやスポンサーの皆様にもさらに身近な存在になりたい。スタッフが込めた思いがリスナーへ伝わると幸いです」

 昨年は台風19号をはじめとする災害が県内を襲った。停電などのライフラインが切断される事態に、災害時の「ラジオの必要性」が再確認されたという。2019年度に県立特別支援学校など49校に防災ラジオを寄贈したことで、県内すべての公立小中学校、県立学校への寄贈が完了したが、ラジオの寄贈は続ける予定。同時に防災・減災を基本とした情報提供体制の整備を進める。また、開局55周年関連として、同局の持つ豊富なアーカイブを活用し、「栃木民謡大全」のCDと、人気番組「大塚徹の明快人間学」のDVDを製作・販売し好評を博した。

 今年も従来のスポーツ中継の充実や県内自治体との連携したイベントや祭りの特番を充実させる。チャリティーゴルフや健康セミナーなどで地域に貢献することも拡大する。

 「情報を正しく発信することに加え、単なる情報として終わるのではなくリスナーの知識として伝わったり知恵として残るようにお届けしたい。そのことで地域や地元に貢献していきたい」