“地域一丸”スタイル強化

 

 バスケットボール男子日本代表が13年ぶりにW杯に出場したほか、北米の男子プロバスケットボールリーグ・NBAで日本人がドラフト指名を受けるなど、バスケットボールが注目された一年だった。国内では、Bリーグが盛り上がりを見せており、「メディアでの接触が増えたことで、ライト層の観客が増えてきました」と、その効果を口にする。

 ブレックスは、チーム立ち上げ当初から地域密着を謳い、ポスター掲出やチラシ配りといった地道な活動を続けてきたが、「こうした活動が基盤となり、観客数の増加に結びついているのでは」と分析する。観客数が増えればチームとしての価値も上がり、スポンサーの広告価値も向上する。比例して、グッズ売り上げ、ファンクラブ会員数が伸びた結果、昨年6月期の決算で、過去最高の売上高を記録した。今シーズンからは、購入列に並ぶ時間の短縮のため、フードコートにオーダーシステムを導入。またアリーナ内の至る所にビジョンを設置し、どこにいても試合の見逃しがないようにした。ホスピタリティーを意識したさまざまな施策が奏功し、今季の平均入場者数は昨季を上回っている。

 リーグ内を見渡すと、戦績上位のチームで親会社を持たないチームはほとんどない。「盤石な運営ができるチームに引けを取らないよう、スポンサー営業にも力を入れていく必要がある」と受け止める。一方で、それが他チームとの差別化にもつながっているという。「ファンや地域が一体となって戦っていくのがブレックスのスタイル。地域に根差した球団として頑張っていきます」

 昨年は、「栃木」から「宇都宮」ブレックスにチーム名を変更したが、県内全域で活動することに変わりはない。「地に足をつけた活動を、さらに充実させていきます。今年は五輪もあり、飛躍するチャンス。そこでも注目されるような戦績、運営をすることでチームの価値をいっそう高めていきたいですね」