主力製品釣り糸は堅調

 

 「クレラップ」でなじみが深いクレハのグループ企業の一つで、プラスチック製品の加工・販売を行っており、創業57年目を迎えた。「製品群としては繊維関係と成形品関係に分かれています。社名の元になっている合成繊維がどちらにも深く関わっています」という。

 繊維関係では「シーガー」というレジャー用釣り糸が主力製品。国内だけでなく世界的ブランドとして知られている。「マグロはえ縄漁向けの『シーガー万鮪(まんゆう)』や定置網用原糸なども製造、販売しています。皆さんが口にするマグロは弊社製品を使って釣り上げたものかもしれませんね」と笑う。この釣り糸製造の技術を応用してギターなど楽器弦の製品も展開する。成形品関係では繊維と射出成形技術を融合させた製品を製造、機械部品メーカーに提供する。

 近年、国内の釣具業界、水産業界を取り巻く状況は縮小傾向が続くが、市場シェアを高める努力は怠らない。一方、「米国を中心とした海外での市場は拡大傾向にありますので、海外展開を図っていきたい」としている。

 新年に向けて、繊維関係では将来の働き手不足に備えた製造工程の機械化に取り組む。

 成形品関係は半導体分野を中心とした業界向けとなるが、経済摩擦などで低調なものの「今年は5G通信の本格稼働が見込まれることから、半導体関連市場の回復が期待され、機械装置に使われる成形部品の販売拡大が見込まれます。こちらの分野でも人手不足に対応するため、人型ロボットの導入計画を進めています。さらにクレハで販売している『キチントさん』シリーズの新製品の生産も行う計画です」

 「繊維関係でも『シーガー』などは堅調な稼働が続いています。これからも得意とする紡糸技術と射出成形技術を生かして『Always the best』を合言葉にベストな製品を提供しつづけます」と抱負を語った。