今年もサポーターと共に

 

 H・C・栃木日光アイスバックスは昨年12月に開催された第87回アイスホッケー全日本選手権大会で、5年ぶりの日本一に輝いた。「全日本の優勝はささやかながら、栃木県のPRになったのではないでしょうか。開催中のアジアリーグも、プレーオフ進出の4位以内を狙える位置につけています」

 全日本優勝に加え、今季はもう一つうれしい出来事があった。アイスバックスの前身の実業団チーム時代、親会社だった古河電工がスポンサーに加わり、ユニホームに再び名を連ねた。古河電工アイスホッケー部は同社の業績不振などにより1999年に廃部。「一度支援をやめた企業が戻ることは、日本のスポーツ界では異例のこと」と感謝する。

 昨季、創部20年を迎えたアイスバックスだが、5年後の25年には古河電工時代の創部から数えて100周年となる。「日本国内を見ても、100年続いたスポーツチームはなかなかないと思います。100周年に向け、もっと大きく羽ばたいていきたいですね」

 アジアリーグでは実業団チームの日本製紙クレインズが一昨年に廃部し、今季からクラブチームとして再出発した。クラブチームの先駆け的存在のアイスバックスの存在意義はますます高まっている。「勝ち負けももちろん大切ですが、それ以上にサポーターと共に歩んでいくことがクラブチームの在り方だと思っています」と強調する。

 ホームゲームでの試合後のファンとの交流会や、少年向けのアイスホッケースクールの開催などに加え、社会貢献活動にも力を注ぐ。昨年11月は台風19号で被災した鹿沼市内の田んぼで、選手がごみや土砂の撤去にも取り組んだ。

 アジアリーグは今月末までアウェーでの連戦となり、プレーオフ進出に向けて息の抜けない戦いが続く。「サポーターの皆さんに喜んでもらえるよう、チーム一丸となって臨んでいきます」