120年続く全人教育の精神

 

 須賀学園は「全人教育(人間形成の教育)」の建学の精神を実践し、今年120周年を迎えた。4代目の理事長として、また、学長・校長として「『長所に光をあてる』を教職員の目標に、自己肯定感を育む教育で人材育成を進めたい」。大学・短大5学科と高校中学6学科に約3300人の学生・生徒が通うトップとして決意を新たにする。

 宇都宮短大附属高校・中学は、時代のニーズに対応した取り組みが特徴。「一人は一校を代表する」の生活目標の下、キャリア教育に力を入れ、グローバル社会の中で人間として幅広い教養とコミュニケーション力を身に付けることを目指す。多様性の理解などを目的に、今年はイタリアへの海外研修旅行や本県をキャンプ地とする東京五輪ハンガリー選手団へのおもてなしを予定する。

 高校2年生はシンガポール修学旅行を初めて実施し、同国の国立大生との交流などを通して栃木の魅力を発信する新たな試みも。高校の調理科は世界的に活躍する人材を輩出し、今年50周年となる。

 昨年から運動部1年生を対象に年間を通したフレッシュマン研修を実施し、アスリートサポートに力を入れる。「リアルドラゴン桜プロジェクト」も開始。現役東大生を招いての講演など、難関大学合格に向けてのくじけない心を学ぶ独自の試みだ。

 宇都宮共和大・宇都宮短大ではさまざまな「体験の場」を通して、地域との連携や地域への発信を続ける。学生&企業研究発表会や大学生によるまちづくり提案などの学外活動に積極的に参加し、金賞を受賞するなど高い評価も受けている。昨年の台風19号で被災した子ども園を、キャンパスに受け入れて保育を実施するなど地域に貢献している。

 120周年の記念式典と記念の「第九」演奏会を11月に開催する。

 一人ひとりの個性・能力・特質を最大限に伸ばす教育は120年間変わらず、これからも継承されていく。