地域密着の原点に返る

 

 日本初の地域密着型プロサイクルロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」を運営するサイクルスポーツマネージメントは、スポーツファンの大きな「夢」を託されている。ブリッツェンのエース増(ます)田(だ)成幸(なりゆき)選手は昨年10月の「ツール・ド・おきなわ」で優勝を飾るなどUCI(国際自転車競技連合)ポイントを着実に重ね、昨年11月11日現在256・8ポイントで代表選考ランキング1位。今年5月末の時点で代表ランキング上位2人に入れば東京五輪出場という夢が実現するのだ。

 「東京五輪の自転車ロードレース競技へ日本代表選手をチームから輩出することがある意味で今年最大のミッションになりました。会社、チーム一丸となって全力で取り組んでいきます」

 会社設立11年目の昨年は「『次の10年』を見定める分岐点でした」と受け止める。今季はUCIディビジョン3のコンチネンタルチームは最低10人の選手登録が必要となり、ブリッツェンも選手10人に増員。昨年末、次代の中心選手候補の若手とベテラン3選手を加えての新体制を発表した。「今年はまさに正念場です。10人体制を支えるためにはメカニックの増員も図らなければなりません。まず5月に地元で開催される宇都宮クリテリウムと宇都宮ロードレースで観衆が感動できるレースを目指します」と表情を引き締める。

 さらに、自転車ロードレースの未来を見据え、「国内ロードレースのメジャー産業化は、会社としての大きな命題でもあります。事業をシェイプアップして経営のバックグラウンドを確立して、サイクルスポーツの夢を語れる会社にしていかなければ」と真(しん)摯(し)な思いを語る。

 「これからのチーム運営や活動を通して『社会にどのような影響を及ぼすことができるか』を追求していきます。『宇都宮市民52万人、県民200万人が知っているチームを目指す』をビジョンに、地域密着型の原点に立ち返ります」