世界最高の「下請け」に

 

 大手自動車メーカーをはじめ、航空、製罐(かん)メーカーなどの受注で設計、加工からメンテナンスまで幅広い業務をこなす。「頼まれた仕事は断らない」「どんな無理難題にも応える」を信条とする。

 アップルコンピュータやフェイスブックなど大手IT企業などが密集する米国のシリコンバレーを昨年5月、視察した。製造業界の現状について「リーマンショック前は5千社あった企業が現在は2千社まで減ったそうです。製造業全体が冷え込み始めたと思います。何らかの手を打っていかないといけません」と危機感を募らせる。

 常に世界を意識した経営をモットーとする。2014年には同社初の海外工場がタイで稼働した。そして昨年7月にはベトナムでも工場を設立した。「ベトナム工場は設立したばかりなので人材教育に重点を置いています。タイ工場が軌道に乗ってきたので、そこを目指していきたい」という。

 工場の生産性を半年間で現状の1・5倍にしながら、働き方改革も進めていく。「機械など設備はどんどん新しく、改良されていますが、人間がそこに追いついていないように思います。ベトナム工場の人材教育やインターンなど優秀な人材を確保していく年だと認識しています」

 コンピューターゲームで腕前を競う対戦競技「eスポーツ」は、愛好者が年々増えている。優秀な人材確保の一環としてeスポーツの選手5人を雇用。それだけではなく社内にeスポーツの企業チーム「ANSWER・M・GAMING」(略称A・M・G)も作った。「一つのことを極めているだけにパソコン操作能力は言うに及ばず、工作機械操作の習熟も早い。即戦力の優秀な人材です」

 転換期を迎える製造業界だからこそ、「『困ったら青木製作所に』のスタンスで、世界市場を視野に入れた営業展開をします。世界最高の下請けを目指します」と語った。