施設の質と個性を追求

 

 団塊の世代全員が75歳以上となる「2025年問題」が間近に迫る。「内需も減少し、さまざまな局面で厳しい時代を迎えます。観光施設は生き残るため、クオリティーとオリジナリティーがさらに問われることになるでしょう」と見通す。

 昨年は運営するあしかがフラワーパークにとって、山あり谷ありの一年となった。

 JRグループの大型観光企画「本物の出会い 栃木アフターデスティネーションキャンペーン」の効果もあって、大フジが見頃となるゴールデンウイークの来園者数は前年同時期を上回る46万人台を記録した。「近県だけではなく関西など幅広いエリアから来園者があったほか、海外からの観光客も目立ちました」と振り返る。

 一方、10月の台風19号では施設の9割以上が水没し、一時閉園を余儀なくされた。冬季の開催に向けて準備していたイルミネーション設備も甚大な被害を受けた。しかし社員、関係者など200人体制で懸命の復旧作業に当たり、施設は1週間後に営業を再開。イルミネーションも当初予定より1週間遅れたものの、11月2日に開幕を迎えた。

 「多くの関係者の支援があってのことで、感謝の言葉しかありません」とした上で「ここ数年あまりにも成長しすぎて、どこかにおごりの気持ちがあったかと思います。この試練を乗り越えたことは、絶対にこの先に生きてくるはずです」と力を込める。

 今年は前年の教訓を生かし、企業としてのリスクマネジメント強化を図るとともに、さらなる顧客満足度向上のため、新たな商品企画、演出企画など、施設としての「充実度と幅」の拡大をしていく考えだ。

 「新たな魅力を打ち出さなければ、継続的な支持は得られません。『何度見ても飽きない』『また訪れたい』と思ってもらえる施設を目指し、組織全体でスピード感を持って取り組みます」