海外に職業訓練校を開設

 

 女性3人による1998年の創業以来、パソコン教室、IT専門学校の設立と留学生を軸にした受け入れ、コンピューターを使った各種検定試験の会場の管理運営など、少しずつ業態を変化させ、積み重ねながら着実な歩みを続けてきた。平坦な道ばかりではなかったと振り返るが、時代の流れをつかみ取る目は確かなものがある。「創業者で規模も小さいので、何事も自分で決められる点がよかったのかもしれません」

 昨年の改正入管難民法の施行を受け、有料職業紹介所、特定技能の人材を受け入れる登録機関の認可も受けた。今年は転換点となるとみている。「特定技能労働者の受け入れで、流れが大きく変わってくると思います。制度づくりを急ぎすぎた印象が強いので、今後、問題が出てこないか少し心配です」。長年、留学生たちと親身に交流してきただけに、不安は隠しきれない。

 こうした状況を踏まえ、しっかりと技能を身に付けた外国人労働者を育成するため、特定技能14業種の業界と連携しながら、働く人たちとの仲介役を果たしたいとする。スリランカに合弁会社を設立。同社で運営する職業訓練校が、1月7日に開校する。「自国で日本のビジネススタイルを覚え、資格なども取得してから来てもらえれば、受け入れる側も安心できると思います」。同様の仕組みを、ミャンマーなど他の東南アジアの国々へも広げていくことを考えている。

 今回の事業をスリランカで担っているのは、IT専門学校の第1期修了生だ。当然のことながら、彼がいなければ、今回の取り組みは成り立たなかった。「本当に学校をやっていてよかったと思いました。苦しいことも多かったけれど、人の縁には恵まれましたね」。人を大切にする姿勢は会社運営にも反映されている。子育て中の女性が利用しやすいフレックスタイム制度を早くから導入。社員の6割を占める女性が働きやすい環境を整えている。