人脈フル稼働で新年に

 

 環境問題や社会貢献をスローガンに、飲料水用塩素剤などの販売や減菌装置メーカーとしてさまざまなプロジェクトに取り組んできた。昨年6月、創業50周年を迎えた。次の半世紀に向けたスタートの年となる2020年は「期待と不安がありますね。東京五輪・パラリンピックに伴う整備などはすでに終わりました。これから目を向けるべきは地方。これまで培ってきた人脈をフルに活用し、新しい年に臨みたい」と語った。

 下水処理・ポンプ場などのプラント、池・プール・浴槽などの処理装置の設計・施工のほか、防水・防食・塗装工事や既存施設の保守管理、工業薬品の販売など半世紀の間にさまざまな事業に取り組んできた。

 現在は、多様な有資格者を擁した技術者集団としてポンプ場や水処理装置の設計施工が主な事業になっている。「入社した人間にはすぐに資格を取らせるようにしています。そこにはこだわってきました。それは資格は自分のもの。それがあれば、どうなっても生きていける、という思いがあるからです」

 70歳を過ぎた今でも行動派で「机に座ってじっとしていられないたちなんです」と笑う。その行動力でこれまで東京・茨城にもエリアを広げ、自治体などからの信用と信頼を勝ち得た。今も毎週のように東京の設備機器メーカーを歩いて関係性を保ち、チャンスをうかがっている。

 「水道、下水道の仕事というものは常に国民に必要とされているものです。近年は公共施設の下水処理が主な仕事ですが、ゼネコンなどと組んで、水力による簡易発電事業にも関わっていきたいですね」という。

 社業と同じ熱意で日本の伝統文化を守る活動も続ける。今年は会長を務めてきた「日本伝統文化継承者育成実行委員会」が設立10周年を迎える。同委員会では舞妓、芸妓として京都で頑張る県内出身者の支援を続ける。「10年で人脈が広がりました。若い世代の支援を今年もしていければ、と思っています」