地域貢献するバス会社に

 

 ワインレッドに染まった45台のバスは安全性、快適性へのこだわりに貫かれている。客室はフラットフロア、LED灯が付いておりスムーズな移動が可能。車両の前後左右をモニターし、常に危険を察知できる「サラウンド・ビュー・モニター」も設置している。

 「安全運転は大前提です。それに加えてお客様へのサービス、おもてなしにこだわっていきます」というのがモットー。乗務員への教育と顧客第一主義は創業当時からのこだわりだ。「お客様の乗降の際は常にステップを出し安心して乗降できるようにしており、サービスエリアなどでは安全に横断できるよう横断旗を持って誘導もします」

 栃木市に拠点を置く観光バス会社として一般貸切団体から各種送迎バスまで請け負う。2000年、「栃木中央観光バス」として創業。04年に社名を「TCB観光」に変更した。「栃木」のT、「中央」のC、「バス」のBの頭文字からとった。同年に東京営業所を開設、09年に埼玉営業所、15年には宇都宮営業所を開設し、営業区域を拡大してきた。「幼い頃から乗り物が好きだったのがバス会社を作ったきっかけです」と笑う。

 18年には貸し切りバス安全性評価認定制度で最高位の「三ツ星」を取得した。この制度は安全に対する取り組みが優良なバス会社を認定する制度で、「この三ツ星を継続的に維持できるように安全にこだわっていきます」と話す。

 地域貢献にも積極的だ。18年には栃木市と災害時等におけるバス利用に関する協定を結んだ。自治体とバス会社が災害協定を結ぶのは県内初。昨年、栃木市などに甚大な被害をもたらした台風19号では運休した電車の代替輸送も優先的に行った。

 20年は栃木市の市内循環バスやスクールバス事業にも参画する。「地域貢献は大きなテーマです。将来は高齢者の足となるようなバス会社でありたい」と語った。