「かけら」集めて価値創造

 

 「人がやらないようなピース(かけら)を拾い集め、お客様の真っ白なノートに幸せを埋めていく」-。2011年の会社設立時に掲げた経営理念であり、社名の由来でもある。同年の東日本大震災で崩れ落ちた大谷石の処理に困り、呆然と立ちつくす人たちの姿を目の当たりにしたのが創業のきっかけだった。

 「目の前で困っている人を助ける仕事をしようと決意しました。廃棄物処理が主体の会社であり、人が『かけら』と思って捨てたものに新たな『価値』『使い道』を見出し、発信することで、世の中の『ごみ』に対する概念を変えていきます」

 循環型社会の実現に向け、従来の3R(リサイクル、リデュース、リユース)に、リメイク(作り直す)、リクリエイト(再創造する)やリアース(地球に返そう)などを加えた独自の「8R」を提唱。「廃プラスチックや、災害の多発による廃棄物の大量発生などの問題が山積している今、8Rの実践が重要になってきます。この取り組みはSDGs(持続可能な開発目標)に通じると感じています」と力説する。

 最近は、組み立て自由自在でサイズのオーダーも可能な「オリジナルコンテナハウス」の製作・販売が全国的な話題となっている。国内初の製造法や「おしゃれな見た目」に人気が集まり、既に100基以上を販売しているという。「使い道は僕らでなく、お客様に自由に考えていただき、事業者のお客様と共に広く世の中に貢献できるBtoB事業を進めたいです」

 「お客様に育てていただく会社」をスローガンとし、人材育成にも尽力。28人の社員とは常に「お客様が望むことで、かつ僕らにしかできないこととは何か」について熱く議論しているという。

 「社員一人一人が力をつけることで少数精鋭の組織をつくりたい。さらに社員、協力業者様など、想いを共有できる仲間を増やしていける一年にしたいですね」