女性役員の登用も検討

 

 1887(明治20)年、初代の須山鍋次郎(すやまなべじろう)が薪炭業として開業以来、代々受け継がれてきた。およそ100年後の1989(平成元)年、四代目として「須山液化ガス」を立ち上げた。「くらしと未来を考える ライフライン事業」という経営理念の下、従業員43人、須山液化ガスグループ全体の従業員は536人になった。現在は本業のLPガス販売のほか、多種多様な事業に取り組む。

 「事業を継承した当時はバブル景気で戸建住宅の販売が過熱した時代でした。そんな時代状況もあり、薪炭、灯油販売からLPガスへと大きくかじを切り、今に至っています」

 現在では2万数千件を超える顧客と取引し、近隣県にも営業地域を拡大している。

 昨今の業界をめぐる情勢については「電力、都市ガスの自由化で消費者が自由にエネルギーを選択できる時代です。競争が激しくなりましたが、LPガスは有事の際の『最後のとりで』と位置付けられています」と分析する。昨年10月に県内を襲った台風19号でもガス発電機が使われ、避難所でも炊き出しにLPガスが使われ、とても感謝されたという。

 IoT(モノのインターネット)が叫ばれる現代。LPガス業界でも関連した機器やサービスの提供が始まっている。給湯器とスマートフォンが連携し、外出先からお風呂の湯張りができる製品や、食材を鍋やグリルに入れて、あとはスマートフォンでレシピを送信するだけで火加減や加熱時間を調節して調理する製品も販売されている。

 「お客様に時代に合わせて便利で快適な生活をしてもらう提案を常に積極的に行っていきます」

 2020年は女性活躍推進に力を入れる。現在もグループ従業員の半数以上が女性社員だ。「女性のお客様には女性社員が対応します。女性管理職もいます。仕事とプライベートが充実する働き方を実現していきたい。今後は女性役員の登用も検討しています」と語った。