「心からの安心」に尽力

 

 1980年の創業以来、施設警備事業、交通誘導警備事業、セキュリティーシステム販売事業などを通し、経営理念である「心から安心できる社会を創造する」の実現に取り組んできた。同社にとって「心からの安心」の定義は明確だ。「お客様が『安心』という心理状態になるために必要な要素である『安全』を自社独自に定義し、それに沿った定性目標、定量目標を設定し、PDCAマネジメントサイクルを回し続けていくこと。それが理念の実現に向けたカルテック独自の価値観です」と言葉に力を込める。徹底した社員教育で知られる同社が警備スタッフに求めるのは、“厳格な警備”だけではない。施設警備の舞台は、学校やホテルが中心となるため、「契約先のお客様が一番初めに顔を合わせるのが私たちの警備員。良い印象を持っていただけるよう、親切丁寧に対応できる『おもてなし警備』に力を入れています」と胸を張る。

 2009年に36歳の若さで代表取締役に就任。その直後に世界を襲った金融危機で業績は急降下。売上は5分の1まで落ち、やむを得ずリストラを行い会社存続の危機に見舞われた。その際、若きリーダーは一念発起し、経営者団体への入会をはじめ、さまざまな研修を受講して学び自己研鑽を積み重ね、経営理念の確立や経営方針書の作成、活力朝礼の導入や社員教育を徹底することで業績は徐々に回復したという。「お客様の安全をお守りするのが我々の使命。『安全安心』はどこでも謳っているが、実態が伴っていない会社が多い」という。「私たちはプロ意識を高く持ち、安全の確保を通じてお客様に安心していただきたい。私たちの目指すところはお客様の安心です」という想いが「心から安心できる社会を創造する」という経営理念につながっている。

 「2020年はISO9001の取得を目指し、さらなる安全品質の向上、組織力の強化を目指していきます」と新年の意気込みを語った。