次代につなぐ感謝と感動

 

 昨年4月、創業30周年の「感謝の会」を開催した。「創業当時より30年お世話になってきたマニーの松谷(まつたに)貫(かん)司(じ)名誉最高顧問はじめ、県内の各界各層から400人を超える方々がお祝いに駆け付けてくれました」。これまで手掛けた物件は1500件以上。「そのすべてのお客様に、感謝の気持ちしかありません」としみじみと振り返る。

 配布したパンフレットには、創業の原点の「社是」として「親切 素直 一所懸命 感謝の心、本気の心が、我社の原点」とある。さらに「経営理念」「我社の使命」「設計方針」を記載。今後の指針となる「経営ビジョン」では「チームW 北関東建築文化創造」を掲げ、全社員が一丸となって建築家として夢と誇りを実現し、世界に誇る日本有数の建築を設計することを宣言している。

 ブランドマークもリニューアルした。「感謝と創造、そして感動」をテーマに、ブランドストーリーを継承する「W」と、代表の頭文字「Y」をモチーフに構成。将来にわたって求め続け、完成されることがない「Y」と「W」を表現している。

 「これまで多くの方々に大切にしていただき、ご期待とご信頼をいただきました。その中にはまさに奇跡のような出会いもありました。今後10年はそれらをどうやって次世代につないでいくかが、問われる時期になると思います」。昨年6月から始まった第31期では、経営年度目標を「革新の実現と美しき未来への挑戦」と定めて実践に取り組んでいる。

 「夢を預かり未来を預かる 人生を預かり命を預かる」を建築設計の使命とし、優れた人財を育成することに何よりも力を入れる。社内各部門のリーダーを集めて開く「未来会議」のほか、専門家を招いた「技術勉強会」、社員同士で設計を学び合う「水曜設計勉強会」などのほか、経営理念を学ぶ勉強会もある。「それぞれの会議でいい意見が出るようになりました」。社の未来を担う社員の成長を見て顔がほころぶ。