新生姜鍋スープが好調

 

 2000年、清原工業団地に宇都宮工場を開設して20年目を迎えた。これまで宇都宮餃子(ぎょーざ)会と連携した商品の発売や、高校生の商品開発などを支援してきた。「今年も引き続き県内の企業、学校、自治体などと連携していきます。宇都宮工場開設20周年の節目です。新企画も検討していますので期待してください」

 おととしから矢板市商工会と矢板高校の生徒が開発した「やいた黒カレー」の製造を請け負っているが、昨年はそれからさらに一歩進んだ企画が実現した。さくら市の障害者就労支援事業所「桜花(おうか)」が作ったパンに、黒カレーを入れた「やいた黒カレーパン」の開発に協力した。

 「完成度が高い」と評判で、矢板商工会の支援を受けた矢板高生が販売したところ、500個が14分で売れたという。「道の駅やいたで販売し、得られた収益金はすべて『桜花』に還元しました。高校、就労支援事業所、商工会、企業の4者が協力して社会に貢献するという素晴らしい取り組みができました」と話す。

 さらに昨年9月には、栃木市の岩下食品とのコラボレーションも実現。「岩下の新生姜(しょうが)鍋スープ」を新発売した。体を温める効果が高い食材で知られる新生姜パウダーと、たっぷりの生姜搾り汁を使用したとんこつ風の白湯(ぱいたん)スープになっている。新生姜をモチーフにしたピンク色のパッケージが目を引く。

 「県内をはじめ多くの量販店で取り扱っていただいています。テレビ番組でも『失敗しない鍋スープ』のランキングで1位になるなど大きな反響があります。売り上げも好調で、みなさんに喜ばれるいい商品が出せたとうれしく思っています」

 1882年、佐賀県唐津市で創業。「去華就実(きょかしゅうじつ)」(外面的な華やかさを捨て、実質あることに専念せよ)を社是とする。宇都宮工場ではレトルト製品や缶詰を中心に製造する。

 「今年も栃木の食に貢献する気概を持って取り組みたい」と抱負を語った。