健康テーマに多様な展開

 

 病院や福祉施設、学校向けの給食受託事業を柱に、アグリ、外食、食品と手広く事業を手掛ける。

 「われわれの仕事は『健康』が切り口。そこの質をいかに高めていくかが求められています。お客さまの健康づくりのために一生懸命力を注ぐとともに、スキルを上げて、より多くの方と接点を持ちながら事業を展開したいですね」と新年の抱負を語る。

 大手企業も参入する中、病院・福祉施設向けの給食受託事業では県内トップシェアを誇る。「大手と比べて何が勝っているかと問われれば、人づくりだと思います」と強調する。仕事に対する「なぜ」がテーマのマインド研修、「どのように」がテーマのスキル研修の2本柱で人材育成を進める。

 アグリ事業では計7ヘクタールの農場でサツマイモ、ニンジン、ダイコンなどの野菜を生産し、給食にも活用している。化学肥料を使用せず、農薬の使用も極力抑えている。「野菜のえぐみが少なく、子供にも好評のようです」。運営するNPO法人「ひとつの花」と連携し、障害者が農業に参加する農福連携にも積極的に取り組む。

 外食事業では石窯パンが売りの専門店「パン・デ・パルク」を県内に5店舗展開する。「オリジナルの商品を中心に、地域の人にこまめに来てもらえるようなベーカリーを目指しています」と話す。食品事業では豆腐製造に参入し、2016年には全国豆腐品評会で農林水産大臣賞を受賞した。昨年から自社農場で茂木町の地場品種の大豆栽培を始め、将来的には豆腐への活用を目指す。

 経営判断のポイントとして「短期的利益より長期的利益」「損得よりも善悪」を掲げる。「経営的に損でも、内容として善であれば積極的にやっていく方針です。人の命を支える食に関わる企業として、必要なことだと思っています」。確固たる信念で事業にまい進する。