新チームで「期待超える」

 

 「お客様の期待を超える」を合言葉に、OA機器の販売・保守はもちろん、「オフィスの環境創り」を一手に担っている。2008年の創業以来、売上は右肩上がりで伸びており、「とことん尽くす」社風には顧客だけでなく取引先にもファンが多い。「新たな10年への一歩」を踏み出した昨年、取引先からの転職組を中心に新入社員4人を迎え、過去最大の11人体制になった。「外からうちをずっと見てきて『ここで働きたい』と思ってくれた人ばかり。少しは良い会社と思われるようになってきたのかとうれしくなりました」

 昨年は、新たな仲間が加わる一方、「営業の生命線」であるパソコンのトラブル解決を担当してきたSE2人が相次ぎ会社を去った。「パソコンのスキルが明らかに低下し、会社存続に関わるピンチと重く受け止めました」。しかし、ここで社員たちが奮起する。入社3年目の社員は、業務の効率化を可能にするシステム導入を提案し、自らその構築と管理に尽力。入社2年目の社員と18歳の新入社員は、志願して納品前のパソコンの設定やインストールに取り組み始めたという。「ピンチになってチームとして結束したんです。本当にうれしい誤算でしたね」

 昨年、社長を喜ばせた出来事がもう一つある。台風19号で取引先の飲食店が被害に遭った際、ある社員が複数のホームセンターを訪ね回り、店を再開するのに必要なカーペットや座布団など全てを1カ月でそろえてしまった。「営業とは全く関係なく、憔(しょう)悴(すい)し切った店のおかみさんを助けたい一心の行動でした。お店から『ありがとう』の言葉をいただき、『そうだ、うちはそういう会社だったよな』と思い出させてもらいました」

 ラグビーW杯で注目された「ワンチーム」。「うちは無理。日本語で話しているのに伝わらないことが多くて嫌になります」。言葉とは裏腹に、まぶしそうなまなざしが「チーム」の一人一人に注がれていた。