地域密着と高質な医療

 

 透析治療のクリニックとして開院し、19年目を迎える。「地域に密着し、生涯にわたって患者様と家族の期待と信頼に応え得る医療の確立」と「質の高い医療サービスを提供できる医療環境の実現」が基本理念だ。理念実現のため、20項目からなるクレド(信条、行動指針)を設けており「毎日、ミーティング時などにスタッフと共に斉唱しています」と強調する。

 自ら考案した装置による環境ホルモンフリーの透析液を使った透析治療が特徴だ。「人工透析は1回最低4時間、週3回が必要で、患者にとっても大きな負担です。たくさんの水も使用します。それだけに、きれいな水で治療することが重要です」と説明する。

 患者にやさしいクリニックづくりの一環として昨年、来院時に患者をスムーズに案内するためのコンシェルジュと、入退院時の各種手続きをサポートする医療ソーシャルワーカーを新たに配置した。「クリニックと患者との絆を大切にする医療に取り組みたい」

 クリニックに隣接する記念講堂で2017年から定期的に行っている健康講座は、昨年11月で節目の10回を迎えた。テーマは人工透析だけでなく、認知症、動脈硬化、糖尿病など多岐にわたる。「患者と直接向き合い、話をすることが大事だと思っています。難しい用語は使わず、患者目線で話すことを心掛けています」

 約20年前、禁煙をきっかけにランニングを始め、昨年は世界6大マラソン大会(東京、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティー)を制限時間内に完走する「シックススターフィニッシャー」の称号を手にするまでになった。

 ランニングコースの黒川周辺は、昨年10月の台風19号の爪跡が今も残る。「地元の鹿沼市でも多くの方が被災されました。今年は災害のない一年であってほしい」と思いを強くする。