全国店舗展開へ挑戦続く

 

 「庶民の味として親しまれる焼き鳥を手軽に買えるようにしたい」。竜(りゅう)鳳(ほう)はそんな思いから始まった。今では赤い移動販売車も全国各地で見慣れた風景となり、移動販売のフランチャイズ(FC)は着実に全国展開を遂げてきた。今後は店舗のFC展開を加速し、全国網羅を目指していく。現在、山形、福島、栃木、東京、福岡に居酒屋「やきとり家竜鳳」を展開している。「移動販売事業は各オーナーのニーズに合わせ、より強(きょう)靭(じん)なものとし、今後は店舗展開に注力し事業拡大を図ります」

 昨年2月にはいわき市に、秋には高崎市、大田原市と立て続けに店舗を開店。今年は仙台市などで数店舗のオープンを予定し「5年後には全国展開」と各県への出店を目指す。竜鳳のFCは直営店として店を立ち上げ、売上を向上・安定させてからオーナー(契約者)へ「売上実績と共に顧客を引き継ぐ」のが特徴だ。また、「いつか自分のお店を持ちたいと頑張っている人の夢を叶えるため」とオーナーが自ら店主となり店に立つスタイルで、本部はオーナーとの積極的な交流やバックアップを欠かさない。時には社長自らが店づくりや店舗経営まで自身の経験を惜しみなく伝え、アドバイスする。

 次へのステップアップとして焼き鳥の材料の自社生産化にも取り組む。40年前に始まった焼き鳥はタレにこだわり独自の製法で開発生産し「オリジナルのタレは家庭の食卓で認められ、ここまで守り続けてきた」。既に焼き鳥のタレに使用するニンニクやねぎま串のネギなどを自社生産している。昨年からはフルオリジナルブランドの地鶏生産も始めた。雛(ひな)はオリジナルの掛け合わせで「化学飼料を使用しない自然の物にこだわった飼料を使い自然環境に近い形での安心安全で健康なおいしい鶏を目指しています」とその生産にも全力を注ぐ。次世代へ、そして100年続く企業を目指し、全国への居酒屋店舗展開、自社生産と竜鳳の挑戦はまだまだ続く。