患者に優しい医療推進

 

 人工透析を外来診療のメーンとし、長い実績を誇る。国道新4号、50号に近いという立地のよさもあり、県内のみならず隣県からも多くの患者が通う。2014年に院内に開設した腎透析ステーションでは「患者に優しい、最先端の医療」を理念に掲げ、実践している。

 近年、ニーズが高まっているのが、夜間に透析を行う「深夜透析」だ。人工透析は一般的に1回の治療に約4時間かかるため、患者にとっても身体的負担が大きい。働き盛りの世代にとっては、健康な人と同じように就労することが困難になるという問題も生じる。

 深夜透析は夜間の睡眠時間を利用することで社会人、学生でも治療を受けやすくなる利点がある。8時間以上かけてゆっくりと透析をするため、患者の負担も軽減される。現在は週3日だが、今後は実施日を拡大することも検討している。

 人工透析を受ける高齢者は腎臓以外にも病気を抱えているケースが多いことから、糖尿病、内視鏡、腎泌尿外科、慢性腎臓病、内科、脳神経外科、皮膚科などの外来も持つ。「患者や付き添いの家族の負担を少しでも減らせれば」と話す。コンピューター断層撮影(CT)装置や磁気共鳴画像装置(MRI)も最新のものをそろえる。院内にはデイケア施設も併設され、理学療法士によるリハビリも受けることができる。

 旅行や仕事で訪れる人が臨時で透析を受けられる「旅行透析」も積極的に行う。この取り組みを拡大し、中国、韓国、台湾の病院と連携し、それぞれの国を訪れる旅行者が現地で透析を受けられるシステム作りも進める。中国語、韓国語が堪能なスタッフが常駐しており、受け入れ体制も万全だ。

 院内が手狭になってきたこともあり、今年は隣接地に新病棟開設を予定している。「われわれは小さいクリニックだが、最先端の取り組みを心掛けている。患者さまには希望や生きがいを持って過ごしてほしい」