墓地需要の多様化に対応

 

 平成から令和に元号が変わったが、平成の30年間で墓地を取り巻く事情も大きく変化した。

 「少子高齢化に伴い、お墓を継承する人がいないという問題や、お墓から遠方に住んでいるために管理が難しいという方が増えています」と話す。昭和の時代にはなかった「墓じまい」を余儀なくされるケースも見られるという。

 こうした社会情勢の変化を受け、霊園が家族に代わって墓地を管理する「永代供養墓」を設けている。昨年1月にはさまざまな事情でお墓を建てられない人のため、複数の人の遺骨を同じ墓地に埋葬し供養する「合葬墓」を霊園の一角に新設した。

 「どちらも多くの問い合わせがあり、実際に選択される家族も増えています。さまざまなニーズに対応することはもちろん、永代にわたって霊園で管理する責任の重さをかみしめながら取り組んでいます」

 老若を問わずパソコンやスマートフォンを使いこなす人が増えていることから、2年前にホームページをリニューアルした。墓地の申し込みや、手続き、霊園までのアクセスなどを分かりやすく紹介するほか、ドローンで空撮した霊園の動画も視聴することができる。「一人でも多くの方に、この霊園のことを知ってもらえれば」と期待する。リニューアル後のアクセス数も順調に増えているという。

 1978年の開業以来、6期にわたる拡張を行い、現在は1万2500区画と北関東最大級の区画数を有する。県内唯一の公益財団法人が運営する霊園ということも特徴の一つだ。「2014年に財団法人から移行しました。透明性、健全性、公益性を求められる公益財団法人の性格は、霊園墓地にこそ求められます」と強調する。

 令和となって初の新年を迎える。「今年は東京五輪も開催されます。新時代の幕開けにふさわしい、明るく、平和な一年になってほしいですね」と思いを巡らせる。