人や企業をつなぐ存在に

 

 スマートフォンなどで県内の飲食店情報を検索できるサイト「栃ナビ!」を運営するヤマゼンコミュニケイションズは1950年、活版印刷を中心とする山善社印刷所として宇都宮市内で設立された。

 自身は大学卒業後、アメリカの製版会社に3年間勤務し、2000年に入社。その年に栃ナビ!を創設した。アメリカで経験した情報不足が栃ナビ!創設のヒントになったという。19年間で登録店舗数は約1万3千店、月間閲覧数は約1800万ページビューに上る人気サイトになった。

 会社としては今年で70周年、栃ナビ!は20周年と節目の年になる。「大きな変革の20年でしたね。栃ナビ!を始めた当初から比べると認知度はかなり高まってきました。今年は若い世代を意識したリニューアルを検討しています」と話す。

 「クチコミは地域に好循環を生むものと信じています。『おいしかった』『楽しかった』というクチコミで栃木の活性化に貢献していきたい」。寄せられたクチコミには社員が目を通し、店にとってマイナスとなるものは掲載しない。しかし、店にとって改善すべき点は店側に伝える。「批判や批評ではなく、喜びを伝えるのがクチコミの役割だと思います」との持論がある。

 柔軟な発想を育むため、風通しの良さを重視する。社長室は設けず、平均年齢が30代前半の社員と同じフロアで仕事をする。「若手社員との会話から生まれた商品もあります」という。

 新事業にも積極的だ。2人の女性役員が県内企業や行政機関に出向いてコーチング・アンガーマネジメント研修を行う。また、新年度から小学校でプログラミング教育が必修化されるのを見据え、プログラミング塾を宇都宮市鶴田町の旧本社に開設した。「人と人、企業と企業をつなぐプラットフォーマーという役割を確立していくことを目指します」と抱負を語る。