ヱビス130周年で新規取組

 

 昨年、国内を沸かせたラグビーワールドカップ(W杯)日本大会。ラグビー人気によって一時的な特需はあったが、天候不順や自然災害などもあり、ビールを含めた酒類は縮小傾向という。さらに同年10月には消費税増税が始まった。10月は売り上げが1割減ったものの、9月に1割以上増加していたため影響は大きくはなかったという。

 「20年は酒税の段階的な増減税、東京五輪・パラリンピックなど大きな転換点の年になります」と位置付ける。その上で「こだわりがあるものには支出を惜しまないプレミアム消費がある一方、合理的に賢く消費するというリーズナブル消費を使い分ける行動が定着しています。プレミアム消費と連動した形でビールの構成比は上昇するとみています」

 15年からビール強化宣言をして力を入れてきた。その成果もあり、黒ラベル、ヱビスビール、サッポロラガー(赤星)などビールブランドは堅調に推移している。黒ラベル缶は5年連続で伸びており、伸び率は5年前の1・5倍という。「黒ラベルがカッコいいという20代後半から30代までの若い方の支持を得ていることが大きいと考えます。サッポロラガーも口コミで人気が広がりました」とみている。さらにヱビスビールも20年に発売130周年を迎える。「長年刻んできたヱビスの世界観を再度感じとっていただく施策を展開していく予定です」

 こうした中でリーズナブル消費の中心になるのが発泡酒などの「新ジャンル」とRTD(缶チューハイなど)で、より力を注ぐ。「麦とホップ」は19年に大幅なリニューアルを行った。洗練されたデザインが特長の「サッポロチューハイ 99・99」も定着してきており、巻き返しを図りたい考えだ。

 「栃木県の旬の食材をデザインした黒ラベルの『栃木の食デザイン缶』は好評でした。今年も那須工場を軸に栃木の皆さまに愛されるビール会社を目指します」