地域連携で大谷観光振興

 

 歴史、伝承、有形・無形文化財を観光振興や地域活性化に役立てる文化庁の「日本遺産」に宇都宮市の「大谷石文化」が認定されて1年が経過した。日本遺産となり大谷の観光振興も変わってきたという。

 「住民も観光に来てくださる方々も『大谷は観光地』というイメージが定着してきましたね。若い人も増えています」と目を細める。

 また、大谷石そのものの利用も増えているという。昨年末に完成し、東京五輪・パラリンピックで使用される新国立競技場に採用されたほか、JR宇都宮駅西口の再開発でも大谷石が採用される予定だ。大谷以外の各地で大谷石が利用されているのも大谷の魅力の発信になり、観光に結びついている。

 地下約30メートルの大谷石採掘場跡地を整備した広さ約2万平方メートルの大谷資料館も映画のロケやコンサートの回数も増え、昨年12月には「華道家假屋崎省吾(かりやざきしょうご)の世界展 華寿絢爛in大谷資料館」を開催、多くの来場者でにぎわった。「昨年は団体も増え、一昨年以上のお客様に来ていただきました。修学旅行などの学生さんは言うに及ばず、最近ではヨーロッパ、特に同じ石の文化があるイタリアの方が増えていますね。皆さん神秘的な地下空間をご覧になって感動して帰っていきますね」という。

 「大谷スマートインターチェンジ(IC)」も2022年度の開通となる見通しで、スマートICは東北自動車道と大谷街道が交差する地点に設置が予定。東北道利用者の大谷へのアクセスが容易になるため観光やビジネス面での利便性向上が期待されている。

 「開通に向けて受け入れ態勢も整えなくてはなりません。資料館だけでなく、大谷の自然や文化などを案内する観光ボランティアのサークルを組織する計画もあります。若い人も積極的に動いてくれています。大谷地区全体で連携し今後の大谷の観光振興につながることを期待しています」と抱負を語った。