業界の存在意義アピール

 

 那須塩原市の焼却施設「那須総合リサイクルセンター」に続き、昨年春、水処理施設「松伏スマート・リサイクル・システムズ」と汚泥・燃え殻の処理・リサイクルを行う「吉川スマート・リサイクル・システムズ」が相次いで稼働を開始した。

 「那須に松伏、吉川と、だいぶ設備投資が整ってきました」と笑顔を見せるが、すぐに表情を引き締めた。「この業界は、ここまでという限界がありません。環境問題にも対応しつつ思い切った設備投資をしていかなければ、レベルの高い排出事業所の要望に応えることはできません。今後はさらにリサイクル率を高めるための設備投資に力を入れていきます」

 昨年は台風19号で甚大な被害を受けた県内の各自治体から要請を受け、那須総合リサイクルセンターで災害廃棄物の処理に奔走した。一方、社会問題化して輸出が禁止された廃プラスチックについて、処理に困った同業者からの依頼も相次いだという。「いつ、どこで、どんな災害や社会問題が起きても不思議ではありません。そんな時代だからこそ、この業界の存在は非常に重要と考えています」と力説する。

 リーディングカンパニーとして、業界のイメージアップにも力を注ぐ。同社の工場見学には連日、全国各地から業界、行政の関係者や社会科見学の児童生徒らが訪れるが、そのメーンのガイドとして女性社員を起用する準備を進めている。「見学会の雰囲気を柔らかくすることで、親子連れなど多くの人たちに訪れていただき、業界について理解を深めてもらえれば」と期待する。

 最近、自宅の近くに農地を購入し、コメや野菜作りに励んでいる。早起きして採った野菜を社員に配っており「残り物が出ないくらい好評です」と満面の笑みを浮かべる。

 「農業は、この業界がやらないことをやろうと考えてのことです。これも環境に対するアピールになればいいと思っています」