スタイル貫き変化に対応

 

 飲食店が増え、若年層が活気付く宇都宮市中心部。昨年はその宇都宮市中心部を巡って大きな動きがあった。5月、「宇都宮パルコ」が撤退した。パルコの近隣に位置し、中心部活性化のけん引役でもある二荒町の「宇都宮屋台横丁」を運営する立場として、県都の活性化に大きな役割を果たした大型商業施設が宇都宮を去ったことをどう受け止めたのか。

 「多くの人から質問されますが、影響はないという認識です。パルコ閉店は精神的に寂しい限りですが、街中には若い人が増えていますし、勢いがあります。空洞化と言われた時代からみればどこからこんなに人が集まってくるのか不思議なくらいです。これまで郊外の地元で飲んでいた若者が、街中がおもしろそうだと中心部に出てきてくれているのです」

 1877年、肥料商としてスタートし、石炭・石油販売業に成長。1998年から2000年にかけて温浴施設「宝木之湯」「宇都宮の湯」を開業した。このほか、日光市や福島県猪苗代町に太陽光発電所を所有する。変化元年と認識した19年はその変化がより身近なものとして「さまざまなことの対応に追われた1年でした」と振り返る。

 「これからはかなりのスピードで世の中が変わるのではないでしょうか。SDGsなど難しい言葉を耳にする機会が増えていますが、20年は時代の変わり目をより現実的に実感するでしょう」。宇都宮市ではLRT(次世代型路面電車)事業が着々と進んでいる。そうした中、JR宇都宮駅西口地区の再開発にも期待が寄せられている。LRTと西口再開発が進めば、宇都宮のイメージは大きく変わることになる。「難しい時代になってきました。日本をけん引した先輩が何を考えてきたのか。その中で私たちが紡いでいくものは何なのか。時代の変化と合わせながら、自分たちのスタイルを創っていきたい」と抱負を語った。