工場大刷新、400人雇用も

 

 「ここ2、3年、不祥事や欧米などで業績の伸び悩みなど厳しい年でした。新しい年は過去に例がない規模で工場設備の大幅刷新を行います。今年中に400人規模の新規雇用も検討しています」

 日産自動車は11月、電気自動車(EV)など次世代車の普及を見据え、工場設備の大幅刷新、省人化に乗り出すと発表した。この取り組みは「ニッサン インテリジェント ファクトリー」と名付けられ、その第一弾となるのが栃木工場だ。約330億円を投資し、2020年度中に操業を開始する。

 その取り組みの目玉となるのが「パワートレイン一括搭載システム」と「革新塗装ライン」だ。「パワートレイン一括搭載システム」とはパレットの上で作業者が必要な部品をセットし、ロボットが自動で組み付けていくシステム。従来は負荷のかかる姿勢でモーター、エンジン、バッテリーなどを取り付けていたが、それが解消される。「革新塗装ライン」は今まではボディーとバンパーを別々の工程で塗装していたが、新開発の塗料によって同時塗装が可能になった。「いずれも独自に開発したものです。今までは手を高く上げて作業していたのでそうした苦痛から解消されることになります」と説明する。

 昨今の自動車業界をめぐる情勢については「世界レベルで見ると、まだ自動車の保有率は少ない。インフラ投資なども絡んできますが中東、アフリカなどでは伸びしろがあります」という。地域貢献活動の面では工場見学のスタイルも変える。「小中学生がわくわくするようなかたちにしたいと考えています」

 これまでにない規模の投資が行われる新年。「品質や技能力の高さや開発部門との連携があることなどが買われたのだと思います。『栃木から世界へ 新技術を』を合言葉にしっかりと成功させていきたい。大きな変革のスタートの年にしたいですね」と意気込んだ。