開発力で多様化に対応

 

 東南アジアや中国などで「日本のパン」が人気を呼び、現地企業や日系企業の進出が徐々に製造機の需要を押し上げ、レオン自動機の業績に好影響を与えている。「お客様からの要望も多様化していますが、技術力を発揮してお応えしていきたい」と、開発型企業としての実績の上に立った基本的な姿勢を語る。

 今秋には新社屋「レオンソリューションセンター」の建物が完成し、機能移転を進めながら来年早々に完了する。これまで各所に分かれていたラボを1カ所にまとめることで、コミュニケーション不足を解消し、効率化を図る。社内の風通しをよくするとともに「お客様をお迎えするラボ室を充実させたいと思っています」と新拠点の役割に期待を寄せる。

 一方で、30数年ぶりに社内の営業・財務・発注に関わる基幹システムの全面更新に着手した。効率よく使うことによって、直ちに次の行動に移せる社内体制を構築する。営業の出先からでもさまざまな処理を行うことを可能にし、働き方改革にもつなげていく考えだ。「多額の費用がかかりますので、不安がないとは言えませんが、今やらないと将来はないと考えて踏み切りました」。今春から本格的に稼働する。

 2018年から進めている中期計画では、開発力、生産力を強化することに取り組んできた。さらに、販売力の強化では、海外での活動拠点の一層の充実を目指す。「そのためにはグローバルに活動できる人材の確保が不可欠です。代理店も含め、人づくりには力を入れたい」。海外での研修・出張などの機会を通して、現地に駐在できる人材を育成していく方針だ。

 昨今、食品ロス問題や人手不足も深刻だ。こうした社会的課題に機械開発の立場からの提案ができないかと考えている。「さらに開発力を高め、これらの要請に対応していきたい」。23年の創業60周年を控え、100年続く企業体制の確立に力がこもる。