「新ガリを愛す」原点回帰

 

 1961年の創業以来、さまざまなショウガ関連食品、漬物の製造、販売を行う。1日の最大生産量は約40トン。遠藤食品の工場は業務用製品の生産量で世界一の規模を誇る。ショウガを薄く切り甘酢漬けした「ガリ」をはじめ、ショウガの関連商品は国内販売シェアの4分の1。ガリは、国内だけでなくアジア、欧米、オセアニアなど世界各国で食を彩る。

 「今年は『新ガリを愛する』をスローガンにしてガリのおいしさをあらためて追究します。食文化におけるガリの原点に戻って、味や価値をもう一度見直していきたい」

 昨年5月、酢漬けのお菓子「さくら大根」を新発売した。「3年前にブランド譲渡を受けて商品化を進めてきました。イベントの試食会で『昔、食べた味』『懐かしい』と喜んで頂き、本当に良かったです」

 昨年10月には台風で被災して避難所となった施設に漬物、ショウガを使ったお菓子などを贈呈、災害支援に当たった。「被災した方から『お漬物が食べたい』というリクエストにお応えしたいと考えました」と柔和な笑顔になる。

 「多くの方にもっとショウガを食べて頂けるように、ショウガを使った新たなレシピの発信にも力を入れたい。ショウガは具材としてもさまざまな使い道があります。日本の伝統的な食文化の一つである漬物のおいしさや効能をアピールして付加価値を高めたい。品質安全確認として食品安全マネジメントのFSSC22000も継続していきます」

 離職率は3%未満の高い定着率。女性社員の産休取得後の職場復帰態勢を整えており「今は育休を取得するのは当たり前の時代。職場環境を整えていかなければならない」と説く。栃木県漬物協同組合の専務理事で青年部長。全日本漬物工業組合連合会では昨年設置された業界活性化次世代委員会の委員長を務め、「全国の業界関係者が情報交換して活性化を促したい」と業界をリードする。