店頭の魅力磨き価値向上

 

 昨秋、開店60周年の節目を迎え、今年を“再出発の年”と位置付ける。店頭の魅力拡大と価値向上をテーマに、「地域のお客様の豊かな生活向上に貢献していきたいと思います」と気持ちを新たにする。

 近年、ネット販売の増加に加え、「買う」から、「借りる」「シェアする」「リサイクル」というように消費行動が変化し、百貨店の経営は厳しさを増している。そうした中、「モノ・コト・ヒト・ミセ」の四つをキーワードに掲げ、「顧客の来店頻度を高めていきたい」と展望する。

 「モノ」は、特別感や旬の品ぞろえのこと。「コト」は、コミュニティーやワークショップなどの“体験”の提供を意味する。「ヒト」は、百貨店の生命線である接客の向上。「ミセ」は、客用施設や床・天井等の共用部を改修して、お客様に気持ち良くお買い物をしていただくことだ。

 「お客様の要望をよく聞き、お客様の気持ちに寄り添い、期待以上の接客や品ぞろえ、環境を整えることで、店員やお店のファンになっていただき、“また来たい”と思ってもらいたいですね」

 昨年9月には、若い世代の新規客獲得に向け、催事の専門部署を設立した。百貨店における主力客である団塊の世代の要望にはこれまで通り応えるとともに、魅力的な催事を企画することで、「ファミリー層や20~30代という若い世代の集客も図っていきたい」と話す。また、「東武グループの一員として鉄道、ホテル、旅行会社との連携や、五輪に向けて行政と一体となった動きができたらいいですね」と期待を膨らませる。

 「私たちの商売は店頭に来ていただいて初めて成立します。店頭を磨いていくことに力を注ぎ、百貨店ならではの魅力を発信していくことで若い方から年配の方まで、宇都宮で消費してもらえるような環境づくりを目指します。そうすることで、今後も地域の皆様とともに発展していきたいと思っています」