顧客と従業員の幸せ両立

 

 昨年3月にオープンした「焼肉南大門 離宮」は、徐々に客数が伸びて売り上げも順調だ。宇都宮市の高台にあり、その眺望とゆったりくつろげる雰囲気のなか、料理長が目利きして一頭買いしたとちぎ和牛がメーンのコース料理。地産地消にこだわった付加価値の高い店として、来店した客からは「こんなお店が欲しかった。ここならハレの日のお祝いや大切な方のおもてなしに使える」という声も多い。「南大門グループの原点である焼肉専門店の復活が地元ファンに喜ばれた」と顔がほころぶ。

 また、南大門グループのシンボル「ザ・グランドスパ南大門」は、地元のみならず県外からも客が訪れる天然温泉の複合施設。今年の東京五輪では、宇都宮もインバウンド客の宿泊圏内となっている。ここは「困ったときの南大門」と言われ、いつでも気軽に泊まれる場所として長く親しまれてきた実績もある。現在、充実したサービスと立地の良さという強みを生かして外国人向けの情報発信や表示、新たな施設を拡充するなど、さまざまなプランを検討中。「2022年の栃木国体も視野に入れ、今まで以上に『健康』『楽しさ』『地域貢献』をキーワードに、日本一お客様に愛される健康ランドへ進化させたい」と意欲を見せる。

 これまでグループ全体でCS(顧客満足)を追求し、従業員が一丸となって努力を重ねてきた。今後も顧客第一の姿勢は変わらないが、同時に「ES(従業員満足)の向上」を掲げ、従業員が笑顔で働ける環境づくりに取り組むという。グループで働く誰もが物心両面で報いられ、意欲的になれば会社の成長にもつながる。「子どもの頃家族で来た大好きな場所である南大門で働きたい」という従業員の言葉がうれしかったという。365日24時間営業しているサービス業では時短や休暇の確保は難しい課題だが、サービスの質を向上させながら、従業員からも選ばれる企業を目指す。